アンティークな雰囲気の「エンブロイダリーレース刺繍機」。
全長20m。高さ4.5m。
昔ながらのレース機で1,040本の刺繍針が模様を描いていきます。
今では機械もコンピュータ制御が取り入れられる時代ですが、レースの表情がどうしても固く冷たくなってしまいます。
そのため、私たちは従来のパンチングカードを使用して、
この機械でしか表現できない手作り感・温もりのあるレースづくりを行っています。
- 1 製図・パンチング
- 元のデザイン画を6倍サイズに拡大して製図を作ります。それから手でパンチング(針を通す箇所を打つこと)していきます。どんな柄も「一筆書き」で表現する必要があります。
- 2 パンチング
- パンチングの内容が記録されます。6倍サイズなので、針間隔をわずかに詰めたり広めるなど、微妙な加減で風合いを出すことができます。織機にわたすデータは6分の1サイズに戻します。
- 3 見本出力
- サンプル用の機械で長さ2mの見本を出力し、発注元のお客様に確認していただきます。もし修正が必要な場合も、弊社ではパンチングを社内で行っているためスピーディーに対応できます。
- 4 原反の前処理
- 織機にかけるため、原反(げんたん:元の長い無地布)を14.7mに切り、必要部分を縫っていきます。
- 5 糸巻き
- 大きく巻かれた元の糸を、ボビーワインダーで小分けしていきます。
- 6 糸かけ
- 小分けした糸を織機にセットしていきます。
- 7 織機の前処理
- パンチングカードをセットします。長くて重い原反は2人がかりで織機にかけます。
- 8 刺繍
- いよいよ織機を動かし刺繍をしていきます。
- 9 補修
- 糸切れで機械がうまく縫えなかった箇所やキズなどをミシンで直します。職人技の世界です。
- 11 縫製
- 工場の一角にはLiliumさんの縫製工房があります。岡山レースではサンプルや営業用のレースの服などをお願いしています。
- 12 メンテナンス
- すでに生産中止となった織機ですが、修理・部品交換など社内技術にてメンテナンスしております。
「つくるのいえ」でも弊社をご紹介いただいております。
特長がわかりやすくまとめてあるので、ぜひご覧ください。
* 「丸山刺繍」は弊社の旧社名です